『やる=行動する』子に育てるために大切なこと

2022/5/09

子どもたちの成長・発達において『やる=行動する』ということはとても重要な意味を持ちます。能力の発達は、この『やる』を通してのみ可能であるといっても決して過言ではありません。

では、子どもたちはどのようにすれば、またどのような時に『やる』のでしょうか?

年齢(発達段階)にあわせ、ご紹介いたします。

3歳未満までの『やる』について

まずは、言葉のキャッチボールができ始める、3歳未満までの『やる』について。

この時期は、興味が多方面で、目や耳から入った刺激に即反応します。

そのためオモチャも、これをベースにしたものが多いです。

ただ、興味が持続せず、すぐに別のものに気が向いてしまうのも、この年齢の特徴です。

まずはこのことを理解しないと、大人は必要以上にあせったり、不安になります。

何かをやろうとしても、ものの数分しか興味を示さず、立ち歩く、寝そべる・・・そんな我が子の行動を見て、「まだ早い」「これならやっても無駄」と思う方も多いかと思います。

しかし結果として「まだ早い」が「もう遅い」につながることも・・・

この時期に大切なのは、あせらずに待つことであり、些細なことでも認め、「やったー!」

「できたー!」などの言葉がけをしながら、共に喜んであげることが重要です。

3歳以上の『やる』について

次に、指示や言葉の意味を理解でき始める、3歳以上の幼児についてです。

この年齢になると、興味の集中時間が次第に長くなる一方、好き嫌いがハッキリし始めます。好きなものには長時間取り組みますが、嫌いなもの(興味のないもの)には見向きもしないこともあります。

様々な経験から幅広い能力を育てるためには、好きなものに嫌いなものの要素をうまくミックスしながら、与えていくことが重要です。

さらに、子どもの興味の向くままにせず、方向性を持った課題を与え、持続できるよう、充分な配慮をしなければなりません。

ほめて、認めて、『やる』を育てる

人が「がんばろう!」と意欲的になるのは一般的に4歳頃からだと言います。

4歳以上になると、時には多少強引にやらせたことでも、結果が出せたら、その時を逃さず「ほら、やればできる!」などの言葉がけをして、「ほめる・認める」を「やる」の原動力にすることも大切なことです。

ただ「やってみよう」「がんばろう」だけでは、なかなか「やる」は育てられません。

「やればできる!」を本人に実感させながら、「やる=行動する」力を伸ばしていきましょう!